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日別アーカイブ: 2005年3月10日
覚書
朝を待っていたら待ちくたびれて寝むっていた。
気がつくと煌々と太陽は宙の真ん中から瞼に光の矢を浴びせかけていた。
星を迎えに行くと夜空の片隅から月ににらまれた気がした。
真っ黒な寒空の下で、頬に風を感じたとき、何かに包まれたくなった。
水の滴る音を聞き、空を見ると大きな橋が架かっているのが見えた。
コンクリートに暖かさを感じたとき、急に虚しさを覚えた。
雑然とした人の流れを見たとき、蟻を連想した。
上空から見下げたとき、自分のいる場所がどれだけ小さいかを教えられた。
ミサイルが飛んでいく姿に、胸の高鳴りを感じた。
異常だと告げられた時、崩れていくもろい心に怒りをぶつけた。
過去を振り返りすぎたとき、未来にしか進めないことに気づいた。
眠れないとき、朝を待ってみるのもいいかもしれないと思った。
筆のおもむくままに、おもむくままに…。