日別アーカイブ: 2005年6月11日

妄想空切パンチ

そのパンチは鋭角な音をたてながら空を切った。
的確に目標を捕らえれば、粋がった脈絡のない自信たちを打ち砕くだけの威力を持っていると感じた。
10 vs 1。
アンフェアで無謀な戦いに思えたが、アルコールの力だろうか、なぜだか勝利を確信できた。
一撃必殺な技で、迎え来る相手をちぎっては投げ、ちぎっては投げ、
血だらけになりながら、一心不乱に拳をくり出す。
気がつけば、街灯の下、ポツンと立っているのが自分一人だという事に気づく。
空からぽつぽつと落ちてくる雨のしずくを感じながら真っ黒で大きな天を仰いでいた。
ここですっきりと目覚める。
今までにないぐらいすっきりと目が覚める。
映画のセリフを拝借するなら「アル中がシャキッとする瞬間」というところだろうか。
なぜかすべてのものがクリアーに見えているように思えた。
そして虚しさを覚える。
今までやってきたと思っていたことが実は妄想の中で完結していたということを。
粋がった脈絡のない自信を打ち砕かれた気になる。
正直、どこまでが現実で、どこまでが妄想だったのか自信を失う。
所詮は現実逃避をしていた自身を哀れにしか思えないということを知る。
ここまでクリアーに目覚めてから1分。
新たな妄想に浸る為、新たに現実を逃避する為、私は再度目を閉じた。

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気持ちのボディースキップ

頭の中でぐるぐる回るキャッチーなフレーズ。
「気持ちのボディースキップ」
なぜか少年の声で頭の中をぐるぐる回る。
意味はわからない。

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