男には自分の世界がある。
喩えるなら一筋の流れ星。
人は年を重ねると、出世魚のごとく不名誉な俗称を与えられる場合がある。特に男性には。
ジャリ→ガキ→中坊→若造→半端モン→オヤジ(ヤジオ)→ジジイ…。
明確な変性時期は定かではないが、確実に私はそう呼ばれて生きてきた、そしてこれからも。
ついに第5フレーズ時期を迎えた私自身、まだ第4フレーズあたりでいたいという欲求はあれど、最近オヤジと言うフレーズ兼立場に居心地の良さを覚えてきたのもまた事実である。
10年前には周りからは臭いと呼ばれ、公園では若者のの絶好の狩りの対象。
さらに数年前には、世のOLたちがそのオヤジ独特の立ち振る舞いをおかしくまねたものだ
昨今、「チョイ悪オヤジ」なる言葉でもてはやされてはいるが所詮は雑誌ポパイやブルータスに踊らされたマニュアル君世代の延長戦にしか過ぎない。
ヤジオは決して誰かに狩られたり、寒いギャグを言ったり、中年を模したギャルではない。
ま、時にはそういうこともあるだろが…。
本当のオヤジ。
映画にしろ現実にしろ、苦悩するものを若い人間をじっと見守りながら時に助け舟を出す姿。
自制心を持ち、でしゃばることもなく、豊富な知識のもと冷静に事態に対処する大人の男。
ある程度社会的責任を負わされつつそれ相当の特権もついてくる。
それがヤジオ。
私がかつて出逢ってきたたくさんの先輩ヤジオの方の中にもそういった本物のヤジオも…。
真のヤジオがいるからこそ、主役が引き立ち、新しいことを伝えていける。
勝手な思い込みかもしれませんが、どうせなるなら私はそういうヤジオになりたいと思っているのであります。
ただそう思っているだけなのです。
実現できるかどうかはわかりませんが。
そう思ってるだけなのです…。
オヤジのおじや。
以上
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