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日別アーカイブ: 2006年8月27日
思い出せと…。
いきなり呼び止められた。
80歳ぐらいだろうか小さな老女に。
小さなカップに入ったオレンジ色の液体を手渡し彼女はこう言った。
「大和魂を忘れてはいかん!」
そしてこう続けた。
「最近の人たちは狂っている。
私の若いころには親を殺すなんて事件はありゃせんかった。
原因はすべてが欧米化した思想と食生活の変化だ。」
なぜ彼女が私を呼びとめそういったのはかはわからなかった。
戸惑う私をよそに彼女は話を続ける。
「日本人の腸は欧米人よりも1メートル程度ながいの。
それは魚屋や穀物しか食べてなかったからなの。
だからそもそも肉なんて食べてなかったのよ。
肉食動物は凶暴、草食動物は温厚。日本人ももともとは草食な人種なのよ。
GHQが来てから日本人は肉を食べるようになって凶暴化したの。
思想も欧米化して、日本人のそれとは大きくくい違ってるのよ。
みんな昔のよき日本を忘れてしまおうとしてしまってるのよ。
それを今の偉い人たちは国民に気づかそうとしているの。
でもそれに気づかない国民達を私もどうにかしてあげたいの。」
なぜ彼女がその話を振ってきたのかはわからない。
でもなぜか共感してしまった私はしばらく話に聞き入ってしまった。
そして最後に彼女は言った。
「あんたは私の子供じゃないけど、若いんだからがんばって生きるんだよ。」
なんとなくうれしかった。
スーパーのジュース売り場。
野菜ジュースの試飲を薦める役を遂行しながら、その老婆は生き生きとしていた。
私は買わなかった。
思想が合わなかったわけでもない。むしろ彼女に好意を抱いていた。
ただ、今は野菜ジュースが欲しくなかっただけなのだ。
よし。がんばろう。大和魂を忘れずに。