チャイナリスク壱

今更なにいってんだと思っちゃうんです。私は。
ロシア、中国、朝鮮半島は明治以前から日本にとって脅威とされてきたところ。
福沢諭吉さんだって、本田宗一郎さんだって昔から付き合いをするなと言われてきたところ。
文化が違うとか、考え方が違うとか、話せば分かるなんていうのは、お人好しの日本人の言うところ。お人好しというか不勉強っていったほうがいいのかも…。
私も何度か中国人と仕事で絡んだことがる。
初めての接触は、バイト先のガソリンスタンド。
かれこれ20年近く前の話。
留学生として中国から来ていた「王」さん、35歳(妻子持ち)。
名前から察するに台湾系なのかよくわからないが、中国の大学を出て日本の大学に入り直す資金を蓄えるためにアルバイトに来たらしい。
その当時の私の中の中国のイメージは人民帽と自転車とジャッキーチェンぐらいだろうか。
中国人に限らず、外国人のアルバイト自体まだ珍しい頃だった。
そんな折、日本の大学に入り直すとはなんの目的かと聞くと、日本の学位は中国ですごく評価され給料も10倍程度変わってくるらしかった。そのために妻子をおいて留学。なんとも慎ましいと、その時は思った。
私「王さん、3番に20リッターねセットしてるから」
王「ワカラナーイ」
私「王さんさっき教えたじゃん」
王「ワカラナーイ」
私「わかった、じゃあ、POS(ガソリン計量器&精算機)お願いね」
王「ワカラナーイ」
私「じゃ、もう車にノズルだけ入れといて」
王「いれました。」
私「王さん、それOILって書いてあるでしょ。GASってところ英語読めるよね?」
王「ワカラナーイ。日本語難しい。」
私「いや、英語だから。大学出てるんでしょ?」
王「ワカラナーイ。」
私「。。。。。」
使い物になんねー王さん。
そんなことが続いて1ヶ月ほど。
あいかわず仕事は覚えない、ノズルを車の給油口に入れるだけの仕事。
雑談の合間には「女の子紹介して」が口癖の王さん。
「日本人はとても優しい」とも。
「Gショック(当時はやったCASIOの腕時計)は中国で10倍の値段で売れるよ。こないだは20個も買ったよ。」
大学の資金はどうした王さん。
「風俗行くか?風俗。」
大学の資金はどうした王さん。
「こないだパチンコで全部すったよ」
大学の資金はどうした王さん。
「日本では愛人、中国では恋人、漢字は違うけど同じ意味。愛人欲しい。」
なにしに日本に来てるんだろうこの人?
その日は私は学校が終わってバイト先に出勤。
泣きながら去っていく王さん。
店長に何があったのか聞くと案の定クビだと。
去り際に
「日本人おかしい。日本人はひどいやつ。もう絶対にこない。」
だそうだ。
そりゃ、仕事もせずに遊んでお金がもらえると思っていたのだろうか。
当時はまだ共産色が強い中国。資本主義なんて意味がわかってなかたのか?
その当時の中国人のメンタリティーを王さんを通して若干感じ始めていた私だった。
つづく

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