眠れなくなるはなし その2

宇宙は膨張している。

宇宙は光の数倍の速度で膨張しているらしい。
アインシュタインの相対性理論では、光は普遍的な速度と定義されているが、空間が広がる事については矛盾がないとされている。
なので、今でも宇宙の中心から外に向かって膨張し続けているらしい。

必然的に、太陽系もかなりの速度で外に向かって移動している事になる。
地球上での思い出の場所、歴史的な場所、いつもそこにあると思ってる場所。
地上を起点とすれば絶対的な位置に存在する場所であっても、宇宙というマクロな視線で見ると、
それは地上との相対的な場所でしかない。
去年のあの場所と今のあの場所は宇宙サイズで見れば同じ座標にはないということで。
そう、今ある場所は今現在の場所であり、去年の場所とは宇宙の中心を基点とすると、大きく位置が変わってるということ。
慣性の法則のおかげで、そんなすごいスピードで移動していても宇宙に放り出されることはないけれど、 今の場所は、今の場所でしかなくて、その時間が過ぎれば、その場所には二度ともどることはない。
まさに一期一会。
その時、その場所を大事に。

宇宙の膨張はビックバンと呼ばれる現象で始まる。では膨張している宇宙の外はどうなってるのか?虚無であるという人や、他の宇宙、真空などなど、SFチックな議論が繰り返されているが、SFの表現では宇宙自体がどこかの何かの陽子や原子のようなものであり自分たちの見ている宇宙はほんの小さな物的なオチだったりしますが、あなたの中の宇宙とはなんでしょう?

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