昔とったキネヅカ

やっと多少やる気を戻し、季節はずれにスタッドレスタイヤを組み換えに
（ホイルが1セットしかなかったので…。）
行きつけのガソリンスタンドへ向かった。
アルバイトを通して10年以上付き合いのあるガソリンスタンド。
系列のスタンドに行っても、いつものごとく客扱いなどされない。
「リフト室かりやーす」
と言って、インパクトレンチでガリガリやり始めてはみたのだが…。
はっきり言って機械の操作、覚えてない。
設備の使い方など10年前よりほとんど進歩がない業界。
なのに…。
コツどころか機械の操作すらさっぱりこっぱり忘れている。
焦りを抑えながら、必死に頭の隅に忘れたものを探した。
「こ、この俺が…。」
手は振るえ、大きな自身はあとかたなく崩れ去り、愕然と膝を落とすことしか出来なかった…。
なーんてことはなかったが、最近まで普通に出来てたことが出来ない恐怖は大きい。
結局、所長にセッティングを任せて、後はひたすら作業2時間。
「時間かけ過ぎ。お前、客から金取れない。」とイヤミを言われながら、サンキューコールして帰った。
時間の壁は厚い。すごく熱い。
疲れた…。

Related Images: